TelluSAR

機能紹介

地盤の沈下や隆起を数センチ規模で計測

SAR(合成開口レーダ)データを使うと、広範囲で数センチレベルの地表面の変化を調べることができるため、地盤沈下や隆起の把握、火山の監視などに利用されています。このような解析に利用するのが差分干渉技術です。
TelluSARはSARデータの差分干渉解析を手軽に行うためのツールです。
対応衛星
- PALSAR: 陸域観測技術衛星「だいち(ALOS)」搭載のLバンド合成開口レーダ
- PALSAR-2: 陸域観測技術衛星2号「だいち2号(ALOS-2)」搭載のLバンド合成開口レーダ
- ASNARO-2: 「ASNARO-2」に搭載のXバンド合成開口レーダ

解析対象データは随時更新

TelluSARはTellusに搭載されているSARデータを利用します。PALSAR-2に関しては2週間ほど前に観測された日本域のデータを順次公開しており、過去と最近のデータを比較して解析することができます。
また、TelluSARではSARデータを指定して処理を指示したら、その解析結果のみを受け取ります。このため、大きなサイズのオリジナルデータをお手元のストレージに保存しておく必要はありません。
※画面イメージは2024年7月1日〜15日に観測されたPALSAR-2のフットプリントです。
※データの追加は遅延することもあります。

解析可能なデータ探しもサポート

差分干渉解析では、SARデータを2枚用いて解析処理を行います。この2枚のデータは、撮影した際の衛星の軌道や観測モードが同一である必要があります。条件の合う2枚のペアのことを「可干渉ペア」と言います。TelluSARはベースになる1枚目を指定すると「可干渉ペア」を自動的に絞り込むことができるため、撮影条件を確認しながらペアになるデータを探す手間を省くことができます。

GUIで簡単操作

TelluSARはAPIでも実行できますが、QGISのプラグインツールもご用意しています。解析したいエリアをQGISの地図上で指定してデータ検索でき、処理結果もQGIS上で画像として確認できますので、コードを書く必要がなく直感的に解析することができます。
QGISのプラグインはTellusの解析環境であるTellus Satellite Data Master with QGISでご利用になれます。詳細のご確認、お申し込みは開発/解析環境ページ をご確認ください。

ご利用開始までの流れ

ご利用開始された時点で、利用規約に同意していただいたものといたします。

Step1 APIトークンを発行します

API実行に必要な認証用トークンを作成します。
API実行時に {"Authorization": "Bearer {{発行したAPIトークン}}"} として使用してください。

APIトークン

Step2 APIリファレンスを参照して実行します

機能別のエンドポイントに関しては、APIリファレンスをご確認ください。

APIリファレンス
詳細情報
プロバイダ 株式会社Tellus
利用規約 Tellus サービス約款(PDF)
注意事項 ・本ツール(TelluSAR)は、Version4.0.2です。
・干渉ペアを選択しても、稀に干渉しない場合があります。
・本ツールで出力される干渉解析結果は、補正前の結果となります。地盤変位や地殻変動と関係しない縞模様が表示される場合があります。

著作権表記について
・PALSARを用いた解析結果には「Original data provided by JAXA,METI」を明記してください。
・PALSAR-2を用いた解析結果には「Original data provided by JAXA」を明記してください。
・ASNARO-2を用いた解析結果には「Original data provided by NEC」を明記してください。
利用可能な環境 自身の環境でも可
利用マニュアル・APIリファレンス APIリファレンス
ユーザーガイド
更新履歴