「Tellus Satellite Data Master with QGIS」がアップデート。「Tellus-LFP(Tellus-Learning From the Past)」の実装と衛星データ検索機能の操作性を改善

ニュース

平素よりTellusをご利用いただきありがとうございます。

2024年7月11日、Tellusに搭載している衛星データを利用可能なQGISを標準搭載したクラウド環境「Tellus Satellite Data Master with QGIS」をアップデートいたしました。
今回のアップデートにより、QGISの画面上でGCOM-Cの時系列データのアニメーション表示や、指定した地点の時系列数値のグラフ化などが可能なツール「Tellus-LFP(Tellus-Learning From the Past)」を実装し、また、衛星データの検索機能の操作性を改善いたしました。

Tellusでは、今後もより良いサービスの提供が行えるように努めてまいります。 引き続き変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

<Tellus-LFP(Tellus-Learning From the Past)について>

・GCOM-Cの海面水温データ(SST)とクロロフィルα濃度データ(CHLA)を自動で色分け

GCOM-Cのデータをマップ上に表示する際、QGISの初期設定ではグレースケールで表示されるため、観測値を読み取ることが困難です。観測値ごとに適切な色を割り当てることで視覚的に確認することができますが、データが多いとシーンごとに設定する必要があり、手間がかかります。Tellus-LFPを利用すれば、対象のデータを一括で簡易的に色分けすることが可能です。

240711_image2.png

・GCOM-Cの観測値を時系列グラフで表示

GCOM-Cで観測しているデータは、時間経過による変化によって地球環境がどのように変動しているかを調べることができます。

QGIS上にGCOM-Cの海面水温またはクロロフィルα濃度のデータを複数用意し、興味のある地点を地図上で指定すると、その地点の観測値を時系列グラフで表示し、閲覧したい場所の範囲内の平均値を自動算出してグラフ化することができます。これにより、各シーンごとに数値を確認して計算するようなデータ解析の作業が大幅に短縮されます。

240711_image4.png

・画像を時系列にアニメーション表示

Tellus-LFPでは、読み込ませた複数シーンのマップ上表示をコマ送りにしたアニメーションを生成できます。これにより、地球全体の観測値の時系列変化を視覚的に把握することができます。

Tellus-LFPの詳細はこちら

<衛星データ検索機能の操作性改善について>

Tellusに搭載している多くの衛星データをQGIS上でより使いやすくするために、検索機能の操作性を改善いたしました。

・複数のデータを一括でダウンロード可能

これまで、衛星データをダウンロードする際は、1シーンごとにダウンロードする必要がありましたが、検索条件で絞り込んだ衛星データの中から複数のシーンを選択して一括でダウンロードすることが可能になりました。

・地図上でサムネイルを表示

地図上で衛星データを確認する際に、ダウンロードをしないとシーンが表示されませんでしたが、検索条件で絞り込んだ後に、サムネイル画像が地図上でも表示されるようになり、ダウンロードする前に簡易的に確認することができるようになりました。

【旧画面】シーンごとデータを選択しダウンロードを行い、地図上には選択しているシーンの枠のみが表示される。
240711_image1.jpg

【新画面】複数のシーンからデータを選択し、一括ダウンロードが可能。また、選択しているシーンが地図上にもサムネイルが表示される。
240711_image3.jpg

このほかにも検索条件を保存できる機能の追加などのアップデートを行っています。
ぜひ新しい「Tellus Satellite Data Master with QGIS」を利用し、衛星データの解析をお試しください。

<サービス詳細・お申し込み方法>
下記URLをご確認の上、お申し込みください。
https://www.tellusxdp.com/ja/dev/
※解析環境サービスのご利用にはTellusへのログインが必要となります。 Tellusのアカウントをお持ちでない方はご登録をお願いします。
https://www.tellusxdp.com/account/login/

<関連の宙畑記事について>
Tellusのオウンドメディア「宙畑」にて、「Tellus-LFP」の使い方に関する記事を掲載しています。ぜひご覧ください。

・Tellus Satellite Data Master with QGISを使用した衛星データの解析〜GCOM-Cデータを使った海洋リモートセンシング〜
https://sorabatake.jp/37339/

※QGISは、オープンソースソフトウェアであり、"QGIS"はQGIS.ORGの商標です。
※「Tellus Satellite Data Master with QGIS」はQGISを利用し、株式会社Tellusが開発したサービスです。